アルドール縮合によるジベンザルアセトンの合成
1.目的
ベンズアルデヒドとアセトンを用いて、アルドール縮合によりジベンザルアセトンを合成する。また、その過程を通してC-C形成反応と再結晶について学ぶとともに、有機合成実験全体を通して、融点測定法を習得する。
2.方法
教科書 Ⅳ-35~Ⅳ-37頁の手順に従って行った。
3.等量関係
ベンズアルデヒド 2.55 ml(0.025 mol) …2等量
アセトン 0.919 ml(0.0125 mol)…1等量
ジベンザルアセトン 理論収量2.93 g(0.0125mol)…1等量
NaOH…反応条件を塩基性条件下にするため
4.実験結果
4-1.観察結果
ベンズアルデヒドとアセトンの混合物は無色透明であったが、水酸化ナトリウム、水とエタノールの混合液に加えると黄色透明になり、やがて黄色に濁った。しばらく撹拌を続けると、黄色い粗結晶が析出し、溶液は濁った。その後再結晶の操作では、溶液の表面に小さな粒ができて表面近くを動...