CADとCAE
1 実験目的
有限要素法のための汎用ソフトウェアであるANSYS/EDを使って、いくつかの部材の構造解析と振動解析を行うことで、製品設計における数値シミュレーションを実施する。これらを通じて、実際の製品設計の過程を理解し、開発・設計におけるコンピュータ支援の利用方法を習得する。
2 使用原理
2.1 CAD/CAM/CAE
CAD(Computer Aided Design:コンピュータ支援設計)は、従来ドラフタ等を使用して手作業で紙面上に作成していた設計図を、コンピュータを使って作成する手法のことを指す。CADにより、2次元や3次元構造の作図が容易になるだけでなく、設計図面内での変更や修正といった紙面上では手間のかかった作業が簡単化され、さらにコンピュータ上で外観の確認を行うなどさまざまな付加機能を利用することが可能となる。
CAM(Computer Aided Manufacturing:コンピュータ支援生産)は、生産段階においてコンピュータを利用する手法を指す。CADにより設計した形状データなどを利用し、製品の加工・組み立て・検査などの自動化に利用される...