「確かな学力」を育てる授業の確立のために必要となる、いくつか(3又は4)の事項について具体的に考察せよ。
1 .はじめに
「確かな学力」について中央教育審議会平成15年の答申によると、「知識や技能はもちろんのこと、これに加えて、学ぶ意欲や自分で課題を見付け、自ら学び、主体的に判断し、行動し、よりよく問題解決する資質や能力等まで含めたもの」とされている。また、「生きる力」をはぐくむという新学習指導要領の基本的なねらいの重要性を確認し、「生きる力」を知の側面からとらえた「確かな学力」の育成に係る具体的な方策を提言した。
このように、確かな学力とは単に知識の量だけでなく、思考力や判断力、表現力などを学ぶ意欲までを含めた総合的なものである。
「確かな学力」を培うには、どのような授業が考えられるか。まず、第一に目の前の子どもの現状から出発し、子どもがよりよく育つための力を、子どもの内に実現できる授業でなければならない。それと同時に教師が教えようとする基礎基本が、子どもの内にしっかりと定着していく授業ということができる。
授業づくりでは、子どもにとって興味ある活動と、教師が教えようとす...