家族関係論~思春期の親子関係~

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    思春期における親子関係の特徴及び問題について
    1.「親」という存在
    エリク・H・エリクソンは、親子関係について「身体的成熟を実感し始めた頃から親と過ごす時間が短くなり、親との情緒的つながりを弱くする。また、親に対して批判や反対をするようにもなる。さらには主張性が強くなり、親たちの権威に疑いもなしに従うことが少なくなる。」と述べている。これは、思春期に生ずる反抗期を述べていると考えられるが、これまで肉体的に敵わなかった親に対し、身体的な成熟による自己への自信への気付きや親に対する認識の変化が起きたのではないか。あるいは、知的発達や自我の覚醒により自分の考えを持ち始めたため、親の言うことを理知的に判断した結果として起こるものではないかと考えられる。これは、大人になったという自覚であり、親からの心理的離乳ではないだろうか。このように、「親」は青年に大きな影響力を持つとされている。
    2.親子関係の特徴
     「青年心理学トゥデイ」によると、親子関係の特徴は「精神的に親から自立して、親との新しい関係をつくること」、また「心理的離乳のためには、親との深い信頼関係、愛情関係が必要」と書いてある。親からの...

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