経済学 設題2・「有効需要の原理」とは

閲覧数2,396
ダウンロード数22
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    設題2
     有効需要の原理とは、1936年に発表されたケインズの著書『雇用、利子、貨幣の一般理論』(通称『一般理論』)で提唱された、価格調整によって供給に等しい需要が生み出されるのではなく、数量調整によって需要に等しい水準に供給が決定されるとした理論である。
    (1) 意義
     有効需要の原理は、まず古典派の「セイの法則」の否定から始まった。
     ケインズ以前に主流であった古典派の経済学では、セイの法則を中心として自由放任主義を展開していた。セイの法則は「供給は需要を生む」と要約される理論で、どのような供給規模であっても価格が柔軟に変動するなら、かならず需給は一致しすべてが需要される(販路法則)という考え方に立つ。経済は

    タグ

    代表キーワード

    経済学有効需要の原理

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    設題2
     有効需要の原理とは、1936年に発表されたケインズの著書『雇用、利子、貨幣の一般理論』(通称『一般理論』)で提唱された、価格調整によって供給に等しい需要が生み出されるのではなく、数量調整によって需要に等しい水準に供給が決定されるとした理論である。
    意義
     有効需要の原理は、まず古典派の「セイの法則」の否定から始まった。
     ケインズ以前に主流であった古典派の経済学では、セイの法則を中心として自由放任主義を展開していた。セイの法則は「供給は需要を生む」と要約される理論で、どのような供給規模であっても価格が柔軟に変動するなら、かならず需給は一致しすべてが需要される(販路法則)という考え方に立つ。経済は突きつめればすべては物々交換であり、貨幣はその仲介のために仮の穴埋めをしているにすぎない。それゆえ追加的な生産物のみが新たな交換と支払い(需要)をうみ出す事が出来る、とする。
    これに対してケインズの「一般理論」では、セイの法則は、総供給と総需要のすべての雇用量における一致を主張したものとして理解されている。仮に雇用量を変化させたとすると、それに対応して総供給と総需要が変化することになる...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。