生徒理解と教育相談第一分冊

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    資料紹介

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     生徒指導の目的は、一人ひとりの生徒が身体的・精神的な健康を維持しながら、望ましいパーソナリティを形成し、学校生活への適応を高め、将来の社会生活に必要な対処能力を獲得できるよう援助することである。生徒一人ひとりにねらいを置くとすれば、生徒はそれぞれ独自の特徴をもち、一人として同じ者はいない。したがって、生徒指導は、それぞれの個性をいかし、個人の持つ特徴にしたがって進められなければならない。そのために、生徒の持つそれぞれの特徴や傾向をよく理解し、把握すること、言い換えれば、「生徒理解」ということがどうしても必要となってくる。
     生徒理解には、2つの側面があり、1つ目は一般的に「生徒理解」といわれるもので、指導する側が生徒を理解する側面である。生徒の様々な側面について教師・友人・親から情報を集めたり、心理テストに表れたデータなど、組織的に収集し、最も効果的な指導を行う資料として、それらを総合的に把握することを意味する。
    もう1つは、生徒が適切な指導や援助を受けることによって、自分自身に対する理解を深めていくような「生徒の自己理解」という側面である。
     これらの2つの側面は、互いに関連してい...

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