児童期、青年期において社会的認知(社会性の発達、対人関係(親・仲間))の拡がり、自己意識などがどのように変化するかをまとめよ
『児童期、青年期において社会的認知(社会性の発達、対人関係(親・仲間))の拡がり、自己意識などがどのように変化するかをまとめよ』
発達とは、年齢にともなっておこる、質的・量的な心身の変化である。この変化は量において増大し、構造において精密化し、機能において有能化するといえる。子どもは大人の単なる縮図ではなく、その意識は質的に異なっている。高い発達段階は、低い段階に比べて新しい構造をもっている。つまり発達は、構造化された段階への絶えざる進展なのであろう。
人間の発達段階は、おおまかに言って、乳児期・幼児期・児童期・青年期などと区分される。研究者によってわずかな違いがあるが、そのうち児童期はおおよそ六歳から十二歳、青年期は十一歳から二十歳あたりに区分されている。
児童期は、親からの分離の動きが現れる幼児期と、心理的自立を果たそうと揺れ動く青年期との間にあり、身体発達は比較的緩やかで情緒的にも安定した時期だといわれる。この頃から、子どもは具体的な場面を共有しあっている者同士だけで通じあっていた時期をすぎ、事柄が実際におこる現実を、離れた時間と場所であっても言葉で表現することが求められるよ...