運動が児童の発育・発達および評価の観点について考察せよ。また、「指導と評価の一体化」について考察せよ。
スポーツは、身体の各々の諸器官を活発に行使し、発達の刺激として、また退化や老化防止として身体をより健康にすることが目的となる。普段の生活において直接身体を行使する作業が少なくなっている現代社会にとって、このことは重要である。現代の子ども社会を考えてみると、外で遊ぶことが少なくなり、それに伴い運動する機会も少なくなった。 そこで体育での運動の効果が期待される。体育科の目的は各種運動単元の技術習得だけではなく、児童に運動を促すことによって児童の健康や体力に与える影響にもある。それについては、体力の向上や肥満防止だけではなく、身体の成長や発達を促進させたり、疲労からの回復力や危険からの回避能力を向上させたり、ストレスを解消するなど、様々な効果がいわれている。さらに、団体行動、ルールの重要性、勝敗への執着、礼儀作法までも学ぶことが出来る。では具体的にどのような効果を及ぼすのか、以下で考察してみたい。
まず健康に対しての運動の効果だが、日常の生活に不便なく過ごせる身体をつくり、病気や怪我への回復にも対応できるようになる。さらには、心のバランスを整え感情のコントロールを出来るようにする。例えば、...