経皮的冠動脈インターベンションを受ける患者の看護
Ⅰ 経皮的冠動脈インターベンションの理解
1.経皮的冠動脈インターベンションが適応となる疾患
経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は、心疾患の治療の中心をなす方法である。PCIには、大別して、3種類の手法がある。1つは、経皮的経管的冠動脈形成術(PTCA)と呼ばれ冠動脈の狭窄部位にカテーテルを挿入し、そこでカテーテルの先端についた風船を膨らませ、狭窄部位を押し広げる方法である。
近年PTCAより普及拡大してきたのが、狭窄部位にステントを留置する方法である。再狭窄を予防する薬剤溶出性のステントを使用することもある。また、アテレクトミーという冠...