学校カウンセリングの意義、方法及び今後の課題について述べなさい
学校カウンセリングとは、一般的に考えれば「学校で行われるカウンセリング」であるが、実際は誰が行うのかということに疑問を感じる。ある中学生の調査で、悩みがあった時、だれに相談するかという設問に対し、友人・先輩と回答した生徒が約40%、親が31%、教師が約7%である。ほとんどの生徒が教師を相談相手にしないことがわかった。生徒にとって、教師という立場に対し、相談相手やカウンセラーという立場として見るのは非常に困難であり、矛盾がある。
このように考えると、学校カウンセリングとは、これまでのカウンセリングという理論や技法を学校と簡単につなぎ合わせるだけで理解できるものではないのである。ここで簡単に、学校でのカウンセリングは無理であり、それは専門のカウンセラーに任せればいいのではという方向も考えられる。しかし、今日の教育が、単に生徒に勉強を教えるだけで済むというわけのはいかない。教師自身がなんらかの生徒との関係を作り、理解を深めていることなしには、教えること、授業そのものが成り立たなくなりつつあるのが現実ではないかと思われる。
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