日大通信憲法分冊2合格レポート

閲覧数1,801
ダウンロード数14
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    違憲審査権について

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    日本国憲法は、一国の国法体系において最高法規制を備えている。第10章に「最高法規」と題して、3つの規定を設け、最高法規制を多角的に確保している。まず第98条では、憲法が最高法規である理由を端的に示している。第97条は基本的人権の不可侵性について述べ、憲法の最高法規性を認める実質的意義となっている。そして第81条において、最高裁判所に「違憲審査権」を認めている。

     違憲審査権とは、国会が作成した法律が、憲法に違反していないのかの判断を裁判所が下すことを言う。これは裁判所に法律の合憲性を最終的に判断する権利を与えることで、憲法の最高法規性を確保し、国民の人権保障をはかることを目的とした。

     違憲審査権の歴史を概観すると、日本においては、大日本帝国憲法に規定がなく、日本国憲法で新たに認められた最重要権利であると言える。諸外国においては、第二次世界大戦以降に相次いで違憲審査権を重要法案に採用した。例えばドイツの法規では、「自由で民主的な基本秩序」をおびやかし連邦共和国の存在を危うくする政党を違憲とする根拠が付与されている。このように第二次世界大戦後のヨーロッパでうまれた違憲審査制は、もとは...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。