教育制度論

閲覧数1,615
ダウンロード数6
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員990円 | 非会員1,188円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    現在のアメリカでは教育改革が進み、「ハイステイクス・テスト」もしくは「タフ・テスト」と呼ばれる、1980年代までの標準テストとは異なる管理主義的な州統一テストが実施されている。このテストのもととなる教育改革は90年代から急速に進んだ。91年に「2000年のアメリカ:教育政策」によって2000年までに達成すべき6つの教育目標を提案した。94年には「2000年の目標:アメリカを教育する法」と題する連邦法が成立し、学校教育における教育内容に関する基準設定と効果的な試験制度の開発によって、2000年までに達成する具体的な目標を定められた。この政策は、カリキュラム改訂と学力の測定・評価制度に関する「国家基準」を定めたものであり、積極的に児童・生徒の学力向上を目指すものであった。しかし反対も多く、政府は「2000年の目標」に沿った、各州の自主的な教育改革に対する実行プランの立案と実施を支援する政策に方針転換した。

    マサチューセッツ州では、この連邦政府の教育改革に呼応する形で、州内の教育改革を断行した。同州では、80年代までは伝統的な学区自治の理念に基づき、地方分権的な教育制度が浸透していた。この...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。