日本の近現代思想1 課題レポート 2007.--
良妻賢母―女子教育および家族国家論の視点から―
<良妻賢母の転換―「家」から「国家」へ>
明治時代、良妻賢母育成機関としての女学校が設置され、女学生の数も年々増加していった。女学生は、将来良き妻・母となるために教育を受けた。やがて女学生はメガネや自転車などの流行アイテムをもつ独自の社会階層として認知されるようになり、女学生の堕落が叫ばれるようになる。
明治時代の女子教育は、家を通じて国に貢献するという「家族国家論」に基づき、「家」に重きを置くものであった。そのため女性は「家」に縛られていたが、大正時代には女性を「国家」...