自分用に作ったものですが、どうぞご参考に。
■エマスンの文学論について述べなさい。
エマスンは19世紀アメリカの超絶主義の中心人物である。
思想家・哲学者であり、随筆家、詩人。2冊の詩集を出した。
「超絶主義」のバイブルが、「自然論」 自然と精神について述べた。自然を、精神の象徴と見た。
一般に国民の教師と呼ばれた。
アメリカのエマスン以前の思想と文学はすべて彼の中に流れ込み、以後の思想と文学は彼から出発する。
1841年発刊の「エッセイ・第一集」に収録された「芸術」の中で、「芸術は模倣ではなく、創造である。風景画において画家は我々が知っている以上の被造物を暗示すべきである」と述べて、ロマン派の芸術観を支持している。
「エッセイ・第二集」の「詩人」において、「詩人であることのしるしであり、それを証明するものは、その人が今まで誰も語らなかったことを告げること」であり、「詩人はその考えを持っている」と述べた。
さらに、ポーが詩の韻律などの形式を重んじたのに対し、形式を軽んじて内容を重視し、「熱烈で生命に満ちた思想が詩を作るのである」とした。
一つの詩は一つの有機体であり、独立した生命をもつとする「有機体説」を唱えた。彼にとって、詩とは「美の精神(霊)」の表現である。
「想像力」や「霊感」の働きが重要だとした。
芸術は真善美が一致したものと見ていた。
彼は自然を象徴とみ、詩のなかに思想を盛り込んだ。彼の詩は絵画的・視覚的で、ディキンスンやイマジストに連なるものがある。