わが国の医療保険制度は、国が義務としてその向上に努めなければならない社会保障制度の一つであり、国民保健の向上に寄与することを目的としている。そして医療保険というのは、公の機関の公的医療保険と民間企業の民間医療保険があり、病気や怪我などで病院などにかかったときの医療費の一部又は全部を保険で給付してもらうものである。公的医療制度は、職業などによっていくつかの種類に分けられているが、大きく分けて健康保険と国民健康保険、後期高齢者医療制度に分かれている。財源は加入者が収入に応じて保険料を出し合い、そこから医療費を支出するという仕組みになっている。
日本の医療保険制度には以下の特徴がある。
第1は国民皆...