評価 B+ レポート
参考にしていただけたら幸いです。
「ライフサイクルにおける精神保健について述べよ。」
精神保健は、WHO憲章にも述べられているように、健康とは、身体的にも、精神的にも、社会的にも安寧の状態を意味し、ただ単に病気や虚弱でないというだけではないということを基本としている。そして、精神作用と身体作用と環境は互いに影響しあうので、個々人の健康のためには、その一つである精神の保健が重要な位置にあることと、その保健のためには精神作用そのものと、精神と身体の両者にかかわる脳の作用と、精神と相互作用する環境という関連が原理とされている。
精神保健の内容の1つに、各発達段階に合わせた対応が好ましい、という考え方があり、これをライフサイクルにおける精神保健という。今日では、ライフサイクルの各時期に対応した精神保健の諸問題への対応の重要性が高まってきている。
人には、それぞれ違ったライフスタイルがあるが、人が成長する過程で起こる自我の変化や特徴は、特定の発達段階を経て周期的にとらえることができる。アメリカの精神分析学者エリクソンは、このライフサイクルにおける具体的な自我の発達段階(ライフステージ)を提示した。その発達段階においては、...