■「特別活動」の特質とねらいを、教科教育と比較しながら説明しなさい。
1.教科教育と教科外教育
教科指導とは教科の学習指導のことであり、その目的は主として「学力の形成」にある。一方教科外教育とは生活指導と特別活動をひとくくりにしたもので、その目的は主として「人格の形成」にある。
2.特別活動とは
特別活動とは、学校の教育課程における各教科、道徳および総合的な学習の時間以外の教育活動の総称である。内容としては、①学級活動、②児童会活動、③クラブ活動、④学校行事の4つが挙げられる。
3.特別活動の特質とねらい
(1)「望ましい集団活動を通して」
学習指導要領の「目標」に「望ましい集団活動を通して」とあるように、特別活動は集団活動を通して活動を展開していくという大きな特質をもっている。他の教科・領域の中でも集団活動が展開されることはあるが、「望ましい集団活動」が全面に打ち出されているのは、特別活動の特質の重要な点である。また、よりよい人間関係を築いていくことが特別活動の重点となっている。
(2)「なすことによって学ぶ」
現在、知識や技能を活用して、思考力・判断力・表現力等を...