精神保健精神医療と処遇の歴史
日本昔話
~精神看護学版~
プロローグ
今は昔...
8世紀のはじめ
すでに 精神障害は存在していた。
しかし、わが国では西洋のような宗教的
偏見・虐待は少なかった。
大宝律令・養老律令
702年 大宝律令
すでに、精神障害に関する記述があった。
精神に障害がある者を3段階に分類。
犯した犯罪に対しては罪を減じ、その供述を
証拠と認めないといった規定。
プロローグ
「精神病は病気である」
日本の精神保健福祉の歴史はすでに大宝律令(701) において「癲狂者」(精神障害者) の罪に対して特別な配慮をする規定があり、「癲狂」というものを疾病とみなし法律的に保護してきた。
プロローグ
その基本的枠組みは、明治時代に至るまで
効力を失っていない。
漢方薬による精神医療
759年に、伝承された最古の医学書には、
牛黄その他の漢方薬の薬効の中に、精神
症状に関する記載があった。 すなわち、
この時代に、精神の異常が薬物による
治療の対象であるといった考えが...