751 初等音楽科教育法 合格レポート (2単位分)
<課題>
1.「歌唱共通教材」とはどのようなものですか。教科書p.36とp.193-p.228を読んで、その定義や扱い方の注意点をまとめて下さい。また、教科書p.36にある表を写し、すべての空欄に書き入れて下さい。
2.次のいずれか1つを選び、1時間分の学習指導案を丁寧に書いてください。
①3年生を対象として、初めて<ふじ山>を教える授業
②リコーダーを使い始めたばかりの3年生を対象に、シとラの2音の指づかいと、タンギングを教える授業
③<虫のこえ>を歌えるようになった2年生を対象として、擬音の部分に、何か打楽器を入れてみる授業
<講評>
1.歌詞をじっくり読んで、自分で歌う事からはじめよう。
2.本時、本時以外オリジナリティ、工夫を持つよう心がけよう。
751 初等音楽科教育法 1単位目
昭和33年版学習指導要領において、教材として扱うべき特定の楽曲として、「歌唱共通教材」と「鑑賞共通教材」が指定された。両共通教材共に、学年毎に指導計画に組み込んで歌ったり聴いたりするべき教材曲として3~4の具体的楽曲名が示されていた。平成10年版の現行学習指導要領においては、小学校「歌唱共通教材」が残った。ここでは、各学年に4曲ずつの「歌唱共通教材」を割り当て、1.2年生はそのうち3曲、3から6年生はそのうち2曲を、各年度の指導計画に教材として位置付ける事が義務化されている。
「歌唱共通教材」の特徴として、戦前からの文部省唱歌が中心となっている。日本公教育の音楽教育の歴史から考えると、これらの曲は文化遺産的なものといえるが、その一方で、古典的な歌詞の理解が難しく、リズムや音に歌詞を載せる方法も、現代の子どもたちにはなじみが薄いという注意点がある。その為、時間数配当の関係や教材化に、二部合唱、伴奏、移調、和声を変える等の工夫が求められる。また、そのようなアレンジを加える際は、子どもたちと曲を味わい、歌って反応をみるとよいと思われる。
配当学年 曲名...