法の下の平等ついて
日本では憲法十四条で『すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分または門地により、政治的、経済的または社会的関係において、差別されない』とある。つまり日本に国籍を有するものは法律で平等が保障されているのである。そしてこの原理については、われわれ日本人は小学校のころから知識として教えられる。人類はみな平等であると。
しかし、生きている中で、人類がみな平等であると納得をしたことがほとんどない。多くの子供が、そして大人もが、人間は平等ではないと思いながら生きていると私は思う。生まれが違えば言葉も違い、肌の色や髪の色、目の色も違う人間が、同じ教室で授業を受けていても、テストの点数も、運動能力も、女の子からの人気もバラバラだ。何度となく「なぜあいつだけ頭もよくて走りも早くて格好良くて・・・」と妬んできた。当然、先生からの扱いも違う。常に誰かと比べられ、劣等感を抱き続けてきた人間にとって『平等』という言葉は、大人が作り出した戯言でしかなかった。
【平等とは?】
時がたち、大学で学び、社会に出て多くの人間とかかわっていく中で、『平等』という言葉の真理に...