哲学概論第2設題

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    哲学哲学概論

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    第2設題 カントの哲学を、それに至る歴史とともに要約せよ。
     イマヌエル・カントはドイツの哲学者であり、経験論は懐疑論へ、合理論は独断論へ陥る危険性があるとして、「認識」の可能性や限界を明らかにするために批判主義の立場に立って、ドイツ観念論を打ち立てた。代表作は『純粋理性批判』である。また、カントの『永久平和のために』(1793年)は国際連盟の成立のきっかけになったとも考えられている。
     カントの哲学は「理性」に対して、徹底した批判を行った批判哲学であり、彼は、人間の能力の中で最高のレベルにある「理性」の限界を証明した一人である。その目的とは一体何だったのか。それは人間に知りうることと知り得ないことを明らかにすること、言い換えれば「経験」つまり「認識」の成り立つ条件を原理的に究明することによって、認識能力の範囲と限界を明らかにすることである。経験の成り立つ条件は、経験に先立つ事柄の解明であるから、カントでは「先験的(transzendental )」領域が問題になる。したがって、「純粋理性」の「純粋」とは、「一切の経験から離れて」先験的領域に原理的に係わるという意味合いを持っているので...

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