平成23年度最新版A評価
設 題「OECDが行っている生徒の学習到達度調査(PISA)で求められている能力を高める授業と評価の方法について、教えることを中心とした場合と、学習することを中心とした場合の設計手続きの違いを踏まえ、それぞれの場合における学習指導設計および評価方法を提案しなさい。」
OECDでは世界の15歳児童を対象に学習到達度に関して3年ごとにテストを用いた調査を行っている。この結果は、自国の学力レベルに関心を持つ国民の関心の的になっている。日本は前回、読解力、数学的・、科学的リテラシーのすべてで順位が低下し、ゆとり教育導入後の学力低下が指摘された。今回は日本の順位が回復し、教育界の努力が実ったが、学力格差が解消していない点が指摘された。それを踏まえて新教育課程では4つの学力をバランスよく育てることが大切であるとされている。
①基礎的な学力A:「読み、書き、計算」といった学力で、教科等の学習の基礎となるものである。また学校教育ばかりでなく、子どもたちの将来の社会生活(仕事、日常生活、余暇等)の基礎となるものである。
②基礎的な学力B:完全週5日制によって、内容が3割削減され、子どもが学習すべき最低...