2011年 日本国憲法 Z1001 レポートです。(A評価)
この資料は、レポート作成の参考として、わかりやすく丁寧に作成しています。
設題
⇒法の下の平等について
平等の理念は、人権の歴史において、自由とともに、個人尊重の思想に由来し、常に最高の目的とされてきた。
自由と平等の二つの理念が深く結び合って、身分制社会を打破し、近代立憲主義を確立する推進力となった。
このことは、アメリカ独立宣言(1776)やフランス人権宣言(1789)など、多くの人権宣言で示された通りである。
我が国の現代の憲法においても、自由と平等は密接に関連し、依存し合う原理として捉えられている。
しかし、歴史の経過を調べると、自由と平等とは相反する側面を有している。19 世紀から20 世紀にかけての市民社会において、すべての個人を法的に均等に取り扱い、その自由な活動を保障する形式的平等は、結果として個人の不平等をもたらしたのである。資本主義の進展にともない、持てる者は益々富み、持たざる者は益々貧困に陥っていったからである。法上の自由・平等は、事実の面での不自由・不平等を生じさせたのである。
元来、人は平等であり、平等に扱われなければならない。しかし、すべての人を平等に扱うべきだからといって、罪を犯しただけで、あらゆる人を刑務所に入れるべきではない...