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『中学校学習指導要領』の中の第三章、第一目標のところで、以下のような四つの目標がある。それぞれを考察する。
一つ目は、計画的、発展的に指導すること。全教育活動との関連を明確にし、生徒の発達の段階に即しながら、道徳の価値内容について計画的に指導する。
二つ目は、全体で行う道徳教育を補充、深化、統合すること。生徒たちが学校集団の中でいろんな授業を通して、得た直接的な体験や見聞した問題をできるだけ、生徒たちの考えや水準に沿って堀下げていくところに「道徳の時間」と他の教科や特別活動との間の補充、深化があるといえる。また、生徒の発達に応じて、内容を適宜深めながら取り扱うことが、深化だ。統合とは、生徒の道徳的心情に働きかけて、道徳的判断力を高め、道徳的実践を促し、道徳を単なる知識としてではなく、主体として、全人格で受け止めることを言う。
三つ目は、人間としての生き方についての自覚を深めること。全ての内容項目が人間としての生き方について自覚にかかわるように留意しながら、指導していくことが大事だ。
四つ目は、道徳的実践力を育成すること。生徒の道徳的心情を豊かにし、...