設題名
『ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ。』
佛教大学通信教育部の2010~11年度のレポート課題に沿って作成しております。
この資料は、レポート作成の参考資料としてお役に立てば幸いです。
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『ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ。』
子供には将来発展する素質が備わっており、この素質が子供の内から発展するように助成するのが教育であるとペスタロッチーは考えている。子供は、生まれながらには未だ動物的であるにすぎず、この動物的衝動を根絶することが教育であると考える古い教育観に真っ向から反対する。教育者は、子供の内的本性が自ら実現していくのを援助することに専念しなければならない。逆に子どもの内的本姓に備わっていないものを、外部から注入することは教育にふさわしくない。子どもの本性は白紙ではなく、既に将来成長する能力を内的に有している。この能力を自然に即した形で伸ばしていくことが重要であり、ペスタロッチーはこの教育観を「有機的・発生的」と呼んでいる。つまり、子供の内的素質を重視するという点で「有機的」であり、また自発的な成長を促している点で「発生的」でもある。
次に、ペスタロッチーは『探求』において、人類の進化を(1)自然的状態(2)社会的状態(3)道徳的状態に分類した。最初無邪気さが現われるが、次第に我欲のため粗暴になる。そのため社会には我欲を抑える法秩序が求めら...