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「栄養素の体内での働きについて述べよ。」
栄養素は、「5大栄養素」と称される糖質、脂質、たんぱく質、無機質、ビタミンなどの他、食物繊維や水分などがある。それら栄養素を食事によって取り込んで、人は発育し、生命を維持し、活動していく。そのため、食事は大人もさることながら、身体が発育していく子どもにとって最も重要であると言える。取り込まれた栄養素は、それぞれの特徴を持って、体内で様々なはたらきをしていく。
まず糖質は、単糖類と多糖類に分けられる。単糖類の特徴は速やかに吸収されエネルギー源となることであり、多糖類は持続的にエネルギーを補給できることが特徴である。主なはたらきとしては、まずエネルギー源として利用される。摂取後にすぐ利用されない場合は、グリコーゲンや脂肪に変化して、肝臓や筋肉でエネルギー貯蔵物質として蓄えられる。そのため、過剰摂取は肥満を招くので注意が必要である。そして、糖質は体構成成分となる。ブドウ糖から生成するリボースは微量ながら、細胞の核酸や補酵素の成分として必要である。また、ガラクトースは脳の構成成分として重要である。その他のはたらきには、肝臓からのブドウ糖の供給源と、...