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「乳幼児における認知機能の発達について述べよ。」
子どもたちの発達段階に対して深く認識していくことは、保育所・幼稚園にて子どもたちを指導していく際に、特に欠くことのできない重要なことだと言って良いだろう。それぞれの子どもたちの心と体を考慮した、無理のない保育・指導を行なっていくためには、その子どもたちの年齢に対応した発達段階の内容を知っていく必要があると言えるからである。
ピアジェ(1960)は、生後1年半から2年の間について、「感覚・運動的知能の時期」と呼び、6つの段階で捉えている。子どもに対しての詳細な観察から、「自己と事物およびほかの人間の分化」「事物や人間に対する体験的な知識」「物理的空間の中で自己を定位すること」「原因と結果及び目的と手段の関係の理解」「時間と空間に関する意識」といった、知的発達の基礎が獲得されるのだということを明らかにしたのである。乳幼児期における、認知機能の主な発達の過程として、以下の文にて、その6つの段階について順番に述べていく。
まず、第一の段階は0~1カ月時に起こる「生得的反射の段階」である。新生児期にあたり、吸う、見る、つかむといった、生得的...