韓国の日本による植民地化と近代化に関する考察レポート。主に内在的発展論や植民地近代化論について考察した。「A+」評価。
韓国の近代化に関する考察
韓国がいつ、どのようなきっかけで資本主義社会の成立であると言える近代化の道に進んだかは実際様々な議論がある。「内在的発展論」と「植民地近代化論」が代表的な理論である。ここではそれらを中心に比較しつつ、考察したい。
(1)内在的発展論。
この理論は、朝鮮後期の社会変動から、仮に日本から侵略されなかったとしても、自然に近代化は進めたということである。それを裏付けている具体的な社会現象は大きく4つの側面から説明されている。生産力の水準、新たな生産関係の発生、商業の発達、社会変革の主体といったものがそれである。詳細は以下の通りである。
①生産力の水準。
中世の生産力の水準を評価する際、中心となる農業生産力の水準を検証することはかなり重要である。そのような意味で、朝鮮後期の生産力の水準は、移秧法(現代の農業方式とかなり類似している方法)や畑作の発達で持続的に増加していた。
②生産関係の変化・発展。
区分 農民(名) 経営(町歩) 平均経営面積 人員 比率 面積 比率 貧農 0~0.5 9426 69.4 1586.18 20.9 0.17 小農 0.5~1.5 30...