自然地理学概論 分冊1

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    資料紹介

    次の2題の設問すべてについて答えなさい。
    1 関東平野の地形発達史について、次のキーワードを用いて説明しなさい。
     段丘 沖積平野 関東ローム層 縄文海進

    2 気候区と気候因子との関係について、具体的な地域を挙げて説明しなさい。

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    自然地理学概論 分冊1
    緑回復の処方箋 宮脇昭 朝日新聞社 1991/06/25
    環境と生態 斎藤功 野上道男 三上岳彦 古今書院 1990/04/12
    設問1
    関東平野の形成
    関東平野の成り立ちは非常に古く、1650 万年前の日本海の拡大末期まで遡り、関東平野は新第三紀以来続いている「関東造盆地運動」で形成された。これは現在の関東平野の中央部で沈降が起こり、周囲の山地などが隆起する運動で、新生代第四紀の最終氷期を迎えた頃には、列島の姿は完成していたが海水面の上下変動と火山の降灰で地形は大きく変化し、関東の諸段丘面を生みだしてきたのである。
    特に第四紀に入ってからは周囲の隆起(侵食)と堆積盆の沈降(堆積)が活発になり、大量の土砂が流入して短期間で分厚い地層の平野(関東平野)ができたのである。
    関東平野の変遷
    10万年前の関東平野は、古東京湾の海面下にあったが、北・西・南と三方を山地・丘陵で囲まれた海で、海底はお盆のように凹んだ形をしており、周囲の河川から次々と砕屑物が流れ込んで堆積していたため、分厚い地層ができた(関東堆積盆)。
    2万年前になると海面は100m以上海退し、下末吉層の砂の...

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