459 初等教育原理Ⅰ・Ⅱ 合格レポート
3単位目
教職に求められる専門性にはどのようなものがあるかについて論述せよ。
459 初等教育原理 Ⅰ・Ⅱ 3単位目
○課題
教職に求められる専門性にはどのようなものがあるかについて論述せよ。
明治5年に頒布された「学制」により日本の近代学校制度は創設され、そのなかで職業として教職に従事する教員養成を行う学校を「師範学校」とした。これが我が国で最初の教員養成の規定であった。この時代は近代化社会を目指し欧米の学術や文化を取り入れ、富国強兵、実利主義的な学問観を持っていた。その後明治12年に「教育令」が公布されたが、この頃の教育では道徳教育は軽視されていた。明治19年には当時の文部大臣森有礼によって「師範学校令」が規定され、教員養成制度が整備された。
歴史的変遷の中で、わが国において教職の専門性を重視し、資質向上をはかるべきとする視点が最初に見られるのは、昭和21年3月に来日した第一次アメリカ教育使節団による報告書である。この報告書の内容は教育全般にわたるが、特に、「教師の養成教育についての概観」と題する報告文にこのように記された。「専門的な準備教育はあらゆる型の教師達に、そして各々の型に属する全部の教師達に及ぼさるべきである。」つまり、教師養成養育において、いか...