看護学校の解剖(内分泌)テスト前に、最低限おさえておこうと思った部分を、丸暗記するように作った簡易表です。
(内分泌:テスト問題抜粋)
内分泌器官
ホルモンを分泌する器官
ステロイドホルモン
脂溶性。細胞膜を通過し、核内受容器に結合
ポリペプチドホルモン
水溶性。細胞膜上の受容体に結合。数個のアミノ酸からなる
アミン型ホルモン
水溶性、細胞膜上の受容体に結合。1個のアミノ酸からなる
視床下部
下垂体に指示
下垂体前葉ホルモン
視床下部から促進因子、制御因子でコントロール
下垂体後葉ホルモン
視床下部で合成後、下垂体後葉に蓄え必要に応じ出力
下垂体前葉ホルモン
プロラクチン
機能:乳腺分化および発達、乳汁分泌促進、妊娠の維持
生産:下垂体前葉のプロラクチン分泌細胞
制御:視床下部のプロラクチン放出ホルモン
視床下部のプロラクチン制御ホルモン
過度分泌:高プロラクチン症(乳汁分泌、無排卵月経)
成長ホルモン
機能:成長の促進
生産:下垂体前葉のソマトトロフ細胞
制御:視床下部の成長ホルモン放出ホルモン
ソマトスタチン(制御)
過度分泌:巨人症、肥大症
過剰制御:小人症
標的:肝臓 ⇒ IGF-1(全身の成長を促す)の分泌促進
筋肉:糖新生を促進
脂肪細胞:脂肪分解促進
下垂体後葉ホルモン
バソプレシン
機能:利尿を妨げ、血圧をあげる
制御:睡眠中に増加、アルコールで制御
オキシトシン
機能:授乳作用、子宮収縮
制御:分娩時は正のフィードバック
松果体
制御:視床下部の視交叉上核
松果体
メラトニン
夜(暗)に分泌、昼(明)に制御
摂取すると睡眠誘導
甲状腺ホルモン
生産:甲状腺内部の濾胞細胞
機能:全身のエネルギー利用促進
過剰分泌:甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
過剰制御:甲状腺機能低下症(クチレン病)
カルシトニン
生産:甲状腺
機能:血中カルシウム濃度を下げる
制御:負のフィードバック
パラソルモン(上皮小体ホルモン)
生産:甲状腺の上皮小体
機能:血中カルシウム濃度を上げる
制御:負のフィードバック
ランゲルハンス島
位置:膵臓
α細胞
20%。
グルカゴン分泌
β細胞
70%。
インスリン分泌
δ細胞
5-10%。
ソマトスタチン分泌
PP細胞
残り。
膵ポリペプチド分泌
グルカゴン
機能:血糖値の上昇促進(グリコーゲン分解、アミノ酸の糖新生)
制御:低血糖時に促進、高血糖で制御
ソマトスタチン
機能:インスリン、グルカゴンの制御
制御:グルコース、アミノ酸、グルカゴンにより分泌促進
インスリン
機能:血糖値を下げる唯一のホルモン。
筋肉で蛋白質合成、グリコーゲン合成の促進。
脂肪細胞合成促進および分解制御。
糖尿病
血糖値が高い状態。
I型糖尿病:主に幼少期に発生、膵臓β細胞が破壊され、インスリンを分泌できない。インスリンの投与で高血糖を回避。
Ⅱ型糖尿病:日本人糖尿病の9割。インスリン作用の低下で起こる。糖過剰摂取、偏食、ストレス等が原因。