S0528 道徳教育

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     「生きる力」の育成と道徳教育について述べよ。
    「生きる力」とは三つの能力から成る「全人的な力」であり、「人間としての実践的な力」(知・徳・体のバランスのとれた力)であり、「生きていくための『知恵』」とも言うべきものである。その三つの能力とは、「確かな学力」「豊かな人間性」「健康・体力」である。新学習指導要領においては①豊かな人間性や社会性、国際社会に生きる日本人としての自覚を育成すること。②自ら学び、自ら考える力を育成すること。③ゆとりのある教育活動を展開する中で、基礎・基本の確実な定着を図り、個性を生かす教育を充実すること。④各学校が創意工夫を生かし特色ある教育、特色ある学校づくりを進めること。が目指され、「生きる力」の育成を基本的なねらいとしている。
    では、これからの教育に不可欠である「生きる力」を育てるために、道徳教育と道徳の時間はいかにあるべきであろうか。1989年の学習指導要領の改訂によってその目標の中に従来からの「人間尊重の精神」に「生命に対する畏敬の念」が付け加えられたことでもわかるように、生物学的「生命」・文化-社会的「生(活)」・道徳的-人格的-宗教的「いのち」の連...

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