近年の子供たちの発育・発達状況や心の問題を踏まえつつ、これからの体育科の役割について述べていく。
体育科学習指導の重点は、健康・体力の分野を担っており、目標としては、心と体を一体としてとらえ適切な運動経験と健康・安全についての理解を通して、生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の基礎を育てるとともに健康の保持増進と体力の向上を図り、楽しく明るい生活を営む態度を育てることである。
小・中・高等学校を通じて、体育科、保健体育科各々の課題を踏まえ、生涯にわたって健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現することを重視し改善を図る。その際、心と体をより一体としてとらえ、健全な成長を促すことが重要で、引き続き保健と体育を関連させて指導すること、学習したことを実生活や実社会に生かすことを重視し、児童・生徒の実態に応じて指導内容を整理し、明確に示し体系化を図ることが重要である。
体育では、体を動かすことが、身体能力を身につけ、情緒面や知的な発達を促し、集団的活動や身体表現などでコミュニケーション能力を育成し、筋道を立て練習や作戦の改善の方法などを話し合う活動などで理論的思考力・課題解決力。判断...