これだけ何度も読んで合格しました。
経済学概論Q0707
①アメリカにおいて若者たちの「学びたいという純粋な欲求が、戦争に行くことと引き換えにされる」事態をつくりだしている政策について、その具体的事例を取り出して説明せよ
2002年、ブッシュ政権は新しい教育改革法「落ちこぼれゼロ法」を打ち出した。「アメリカでは高校中退者が年々増えており、学力テストの成績も国際的に遅れをとっている。学力の低下は国力の低下である。よってこれからは国が教育を管理する」というものである。
全国一斉学力テストを義務化し、学力テストの結果については教師及び学校側に責任を問うものとした。競争システムがサービスの質を上げ、学力の向上が国力につながるという理論である。教育に競争が導入されたことにより教師たちは追いつめられ、結果が出せなかった者は次々に職を追われた。しかし、この法律の本当の目的は別なところにあったと言われている。「個人情報」である。「落ちこぼれゼロ法」は表向きは教育改革であるが、内容を読むと、次のような1項がある。「全米のすべての高校は生徒の個人情報を軍のリクルーターに提出すること、もし拒否したら助成金をカットする」
生徒の個人情報と...