初等社会科の指導方法を「子どもの問題追究型」に絞って述べよ
<初等社会科の指導方法を「子どもの問題追究型」に絞って述べよ>
社会科は内容教科だと言われる。しかし、教師はそれをただ教え込み、子どもはただ覚えていけばよいというわけではない。子どもが、日頃から社会のことに興味をもち、絶えず思考し、判断し、その社会的意味を追求していく姿勢を身につけるということが、「公民的資質」を育成するために求められることである。
では、上記のことを踏まえて、以下に「子ども問題追求型」の指導方法について述べる。なお、本レポートでは、①学習問題の設定方法、②学習問題に対する予想の出させ方とまとめ方の2点を取り上げることとする。
学習問題の設定方法
人類が知識を獲得してきたのは、人類が環境に対し問いを発し、その問いの答えを求めてきた歴史があるからである。この営みを繰り返すことにより、問われる問題のレベルはより深まりをます。つまり、知識を獲得するということは、「問いを持つ」ということから始まっているといえる。
社会科の授業についても、上記と同じことが言える。子どもが学習問題の明確な把握ができているかということが、社会科を学び、理解する上で不可欠なのである。では、どの...