2013年 A評価レポート
教育相談とは「1人ひとりの児童・生徒の教育上の諸問題について、本人またはその親、教師などに、その望ましいあり方について助言指導することであり、個人のもつ悩みや困難の解決を援助することによって、その生活によく適応させ、人格の成長への援助をはかるものである。」(P80)また教育相談の働きかけが「本人またはその親、教師などに」行うものであり、カウンセラーなどと連携をとって進めるべきである。
教育相談は、生徒指導の重要な一側面であるが、両者アプローチにはしばしば矛盾をはらんでいる。生徒指導の最終目標は自らを律する、自己指導能力を育成することである。(P82)子どもが自らの行動を意識的にコントロールするために、教育相談的な働きかけをして、生徒が「受け入れられた」と感じさせる必要がある。そのためにも教育相談は重要な役割を果たしている。
私自身愛知県の中学校で勤務をしており、大変な「荒れ」を経験した。そこでは力に任せた生徒指導ではなく、「個」を尊ぶ指導の重要性を痛感した。さらに教育現場では、暴力や圧力をかけることや子どもを疑うことは、児童自身やその保護者、学校全体の信用を失墜することにつながる...