佛教大学通信教育部(小学校教諭一種免許)の合格レポートです。日々の勉強の参考にご活用ください。
「象徴機能の発達について説明せよ(説明には子どもの行動についての具体的研究例も提示する)。また、教育との関連で大切な点を説明しなさい。」
象徴機能を表す分かりやすい文を引用させていただく。
「ある子どもは『ガアン…、ゴオン…』といいながら長方形の箱を動かし、ときどき箱を止め、自分のからだの動きも止めて『プシュッ』と言った。」(テキスト内41ページから引用した)
この観察から分かることは、子どもが以前乗った電車のイメージを家の中で再現していることである。箱を電車にみたて、箱やからだを動かしたり止めたりして、音声、しぐさは電車という指示対象を意味している。これが象徴である。子どもは1歳半から2歳にかけて表象能力を現しはじめ、象徴現象が発生するのは3歳頃とされ、ふりやみたてを複雑に組み合わせて虚構の世界を作り上げるようになる。例えば、子どもがほおづえをつきながら、絵本を一冊ずつ開いては「ウン、ウン、ウン…だって。おわり」などと言うことも観察される。(テキスト内42ページを参照した)これは、まだ字を読めないにもかかわらずいかにも読んでいるようにみせている。しかしこれは単なる真似ごとで...