慶應大学通信教育学部・総合教育科目の論理学の評価Aのレポートです。設問 真理関数の理論と量化理論を説明せよ。また、両者の相違点を説明せよ。
論理学
第一章 真理関数の理論
真理関数の理論としては、ひとつひとつの文の命題に真・偽の二つの真理値を割り当てることにより、接続詞により、複数の文が繋ぎ合わされた文や否定詞を含む文の命題の真偽を判定して正しい推論に応用したり、逆に、公理や導出規則を用いることによって、正しい推論に応用することが挙げられる。前者のような分析方法は意味論または真理関数的な分析と呼ばれており、後者は構文論と呼ばれている。ここでは、まず意味論について説明し、次に構文論について説明したい。
第二章 真理関数の意味論
意味論とは、ひとつひとつの文の命題に真・偽の二つの真理値を割り当てることによって、接続詞により、複数の文が繋ぎ合わされた文や否定詞を含む文の命題の真偽を判定する理論である。例えば、「太郎は女性である。」、「太郎は男性である。」という二つの文があるとしよう。このとき、実際の太郎が男性であった場合、「太郎は女性である。」という文の真偽は偽となり、「太郎は男性である。」という真偽は真となる。このとき、文についての真偽を真理値という値で表すことにする。こうすることによって、文の真偽を簡潔に表すことができる。上...