【PL3030】肢体不自由者の指導法 2単位目

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    資料紹介

    2015 年度 PL3030 肢体不自由者の指導法 2 単位目

    重複障害のある肢体不自由者である児童生徒の指導を適切に行うために重要だと考えたこと3点挙げ、その理由を説明せよ。

    使用教科書:『改訂版 肢体不自由児の教育』 西川公司、川間健之介 編著(財団法人放送大学教育振興会2014)

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    肢体不自由者の指導法2

     重度・重複障害の概念は重度の障害が重複しているだけでなく、発達的側面と行動的側面の両方からみて複数の種類を併せ持つ者を指す。重複障害のある肢体不自由者である児童生徒には、感覚障害と肢体不自由を伴う者、肢体不自由と常時医療的ケアを要する者に、重度の肢体不自由者に併せて重度の知的障害のある児童生徒も含まれる。

     重複障害によるさまざまな困難は、学習上または生活上において複雑に絡み合っていると考える。それぞれの困難がどのようにもたらされているのかを的確に捉えることが大切である。もたらさせる困難とは①重複した障害の一つ一つがもたらす困難、比較的軽度な障害を重複している場合であり、弱視と下肢まひなど②障害が重複することで追加・増幅される困難、重複障害によって他の機能による補完が困難となる場合、全盲と四肢まひなど③重複障害がもたらす困難への無理解による不適切なかかわりを持つ周囲の人がもたらす困難、場合によっては不必要な支援であったり、適切な支援や指導が行われない場合、「できない=障害」と認識されてしまうなど。以上の3点に分けて整理することができる。

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