佛大通信 Z1103【教育心理学1 第1設題】A評価をいただいたレポートです。
【設題】
児童期、青年期において社会的認知(社会性の発達、対人関係(親・仲間))の拡がり、自己意識などがどのように変化するかをまとめよ。
(1)
児童期、青年期において社会的認知(社会性の発達、対人関係(親・仲
間))の拡がり、自己意識などがどのように変化するかをまとめよ。
はじめに
本稿では、引用は「」で括り、文献名は『』で括ることとする。また、
引 用文献 は文 末に記 載する 。
尚、発達段階の年齢区分については諸説あるが、本稿では小見山栄一
氏の唱える説がもっとも実用的であると考えるテキストに則り、児童期
は7歳~12歳まで、青年期は13歳~20歳と定義して、論じていく。
1.児童 期に おける 社会的 認知の 拡がり と自 己意識 の変化
「児童期は、親からの分離の動きが現れる幼児期、心理的な自立を果
たそうと揺れ動く青年期との間にあって、身体発達も比較的緩やかで情
緒的にも安定した時期であるといわれる」が、「子どもにとっては新たに
始まる学校生活経験は発達の様々な側面に影響を与える」こととなる。
「就学とともに学校という新しい生活空間を得たことによって」、児童
の「対人関係は大きく変化」する。これまで主だった「親や教師との関
係から仲間関係へとウェイトが移行するとともに、集団内...