1単位目
【課題】
1.現代憲法の特色。
2.国民の権利と義務
2単位目
【課題】
1.日本の国会が二院で構成される理由。
2.司法権の機能と独立。
1 単 位 目
【 課 題 】
1 . 現 代 憲 法 の 特 色 。
2 . 国 民 の 権 利 と 義 務
1憲法とは、国家の統治体制の基礎を定める法のこと
である。国家統治の基本体制または根本的秩序を定める
法規範を全体として、実質的意義の憲法と呼ぶ。実質的
意義の憲法は、国家に必要とされるものであり、古来よ
りどんな国家も、実質的意義の憲法を備えてきた。ただ
し、現代の我々が憲法という場合、通常それは自由主義
に立脚する憲法のことである。すなわち、専制政治を否
定し、国民の人権を保障することを定めた基本法を、特
に憲法と呼んでいる。これは実質的意義の憲法の中でも
特に近代憲法と呼ばれるものである。
近代憲法は、個人の権利と自由を国家権力の恣意的侵
害から守るとする自由主義の要請、そのために国民が自
ら国政に参加しなければならないとする民主主義の要請、
そしてこれらの要請のための諸制度(議会制度や権力分
立制)を確立しなければならないとする立憲主義の思想
に基づいている。特に立憲主義は、近代の憲法にとって
の必要条件と考えられており、フラン...