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エミール・デュルケムの社会学の性格について述べよ。
・エミール デュルケム
1858年にフランス、ロレーヌ地方のエピナルでユダヤ人の両親から生まれた。父も祖父もラビであり研究家の血筋だったと言えよう。ドイツに留学するなどして実証的社会科学を学んだあと、フランスのボルドー大学で教鞭をふるった。この時に「社会分業論」や「自殺論」などの代表作を執筆していた。その後、ソルボンヌ大学の教育科学講座に転じ、教育を中心に研究を続け「教育と社会学」や「道徳教育論」などの論文を執筆するに至る。また他方では宗教研究も続けられており「宗教生活の原初形態」が執筆された。これらの研究成果は、後に教育社会学および宗教社会学として成立することとなる。第一次世界大戦で息子や友人を失ったショックで講義を中止し静養していたがそのまま死去した。
・デュルケムの学説
デュルケムの社会学思想の中心は、社会的事実をものとして、あるいは物のように取り扱う実証的科学という考え方である。社会的事実をものとして取り扱う実証主義的方法の他に社会学にふさわしい方法として比較法を重視していた。比較法は信念、伝統、習俗などの社会制度が...