設題:2 食事摂取基準からみた健康管理と食生活について述べなさい。
食事摂取基準とは、健康な個人または集団を対象とし、小児を含む国民の健康の維持・増進・エネルギー栄養素欠乏症の予防、生活習慣病の予防、過剰摂取による健康障害の予防を目的とし、エネルギー及び各栄養素の1日あたりの摂取量の基準を示したものである。
栄養摂取基準は国民の生活環境の変化や体位、健康状態を考慮し、ほぼ5年ごとに改定されている。そして今年度(27年度)から新しく2015年版が使用されている。基本的に食事摂取基準はエネルギーについては1種類、栄養素については5種類の指標が設定されている。
その中で栄養素については健康の維持・増進と欠乏症のために「推定平均必要量」と「推奨量」の2つの値が設定。この2指標を設定することができない栄養素は「目安量」が設定。また生活習慣病の1次予防を目的として食事摂取基準を設定する必要のある栄養素については「目標量」が設定、さらに過剰摂取による健康障害を未然に防ぐことを目的として「耐容上限量」が設定。次に年齢区分、そしてエネルギーと34種類の栄養素について策定されてい...