実験 自由再生法による系列位置効果

閲覧数8,153
ダウンロード数60
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員1,320円 | 非会員1,584円

    資料紹介

    S評価。自由再生法による系列位置効果について、実験から、条件別の呈示順序と再生できる確率を理論立てて比較できている。短期記憶、長期記憶の概念への言及も的確である、と評価されています。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    自由再生法による系列位置効果
    問題
    系列位置効果とは、リスト形式で呈示された材料を記銘・学習する場合、各項目の成績が、リ
    スト内でのその項目の位置の影響を受けることをいう(篠原、2004)。リストの冒頭部で呈示さ
    れた項目の成績が優れていることを初頭効果、終末部で呈示された項目の成績が優れていること
    を親近性効果と呼ぶ(中島・安藤・子安・板野・繁桝・立花・箱田,1999)。
    系列位置効果は極めて頑強な現象であり、系列学習、自由再生など様々な実験パラダイムで観察
    される。また熟語などの言語材料のみならず、音や線画など非言語材料の記憶でも見られる。
    一定の刺激材料を継次的または同時に呈示し、適当な時間経過の後に記銘された材料の再生を
    求める方法を再生法という。そして、再生の順序に条件を設けず被験者の自由に任せる場合を、
    特に自由再生法という(海保,2005)。
    記憶研究の古典である短期記憶と長期記憶という概念は、この研究方法から生み出されたもの
    である。
    目的
    自由再生法の課題において、直後再生条件と、妨害課題を挿入したあと再生させる遅延再生条
    件とを設け、それらの間で項目の...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。