中央大学通信教育2018年度 評価はBになります。
各相続人の最終的分配金額を示すようにしてください。
第4課題
1,相続人及び各相続人の法定相続分の確定
本件では被相続人は遺言を残していないので,誰が相続人となるか,及び各相続人の相
続分(法定相続分)は民法の規定により決することになる。
被相続人の配偶者は,常に相続人となるので(民法890条本文 ), A の妻 B は相続人
となる。被相続人の子も相続人となるので(民法887条1項 ), A の子 C 及び D も相続
人となる。各相続人の法定相続分については,子及び配偶者が相続人であるので,配偶者
である B が2分の1,子である C 及び D が合わせて2分の1となる(民法900条1号 )。
そして,子である C と D の相続分は相等しいものとなるので(同条4号 ), C 及び D の法
定相続分はいずれも4分の1となる。
2,具体的相続分の確定
⑴具体的相続分とは
法定相続分は,各相続人の相続割合を定めたものであるが,個別の事情によっては,こ
れらをそのまま機械的に当てはめると,相続人間の公平が実質的に実現されないという状
況が生ずる。そこで,このような個別事情を考慮して算出され...