佛教大学「浄土教の歴史」「第1設題:道綽・善導の浄土教義の特色について説明しなさい」B評価レポート

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    資料紹介

    佛教大学通信教育課程「浄土教の歴史」の、第1設題「道綽・善導の浄土教義の特色について説明しなさい」のB評価レポートです。所見は「阿弥陀仏及び浄土を報身報土とすることの根拠とはる『大乗同性経』の説の具体的内容を確認すること。これが述べてあれば、より高い評価ができた」です。ご参考になれば幸いです。

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    道綽・善導の浄土教義の特色について説明しなさい。

    1.はじめに

     道綽・善導の浄土教義について述べるには、この二人に先立ち浄土教学の形成、実践に尽力し、後の浄土教学に多大な影響を及ぼした人物がいる。それは浄影寺慧遠、天台智顗、嘉祥寺吉蔵であるが、まずはその三人について述べていく。
    (一)浄影寺慧遠について

    彼の主な著書に『無量寿経義疏』『観無量寿経義疏』『大乗義章』があるが、とりわけ『大乗義章』の中の「浄土義」においては精細に浄土を解明している記述があり、そのことから阿弥陀仏信仰に大きな関心を持っていたことがうかがえる。彼の浄土教に対する考え方は、釈迦一代の教え方についてまず「声聞蔵(小乗の教え)」と「菩薩蔵(大乗の教え)」の二つに分類。さらに声聞蔵を「声聞の教え」と「縁覚の教え」に二分、菩薩蔵は「漸教」と「頓教」に二分し、『無量寿経』『観無量寿経』に記されているものは先の「菩薩蔵 頓教」に位置するとした。つまり、慧遠は浄土教の核は、長い修行を積まず、すみやかに悟りを完成させる教法がそれであるとした。また、浄土については、凡夫が居住するところを事浄土、諸菩薩の利他の世界を相浄土、...

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