広告論 分冊1
No.1
毎日様々な商品・サービスに囲まれて生活
しているが、その中から実際に手に取る商
品やサービスは本当に限られたものであり、
その判断に大きな影響を及ぼすのが「ブラン
ド」といえる。消費者が店頭などでモノを選
ぶ時、またはサービスを利用する時に、どの
ような判断基準でそれを選ぶのか。
「見たことがある。」「すでに知っている。」
「好意を持っている。」などが挙げられると
考える。消費者に自社商品を買ってもらいた
No.2
い、または、リピートしてもらいたいとする
ならば、いかにブランドを創り、マネジメン
トしていくか、ブランドを資産として捉え、
価値を高めていくかは非常に大きなテーマで
ある。
ブランド・エクイティとは、ブランドの資
産評価尺度である。不動産や有価証券といっ
た他の資産と同じように「企業が保有する資
産」として評価しようとする考え方であり、
競争相手との差別化の手段という捉え方でブ
No.3
ランドをマネジメントするのではなく、資産
としてマネジメントすることである。これは
① ブランドロイヤリティ...