(2017)慶應通信総合科目「論理学(A)」で合格をいただいたレポートです。真理関数と量化理論の相違点がテーマです。
※レポート作成の参考としてご利用ください。合格を約束するものではありませんので、丸写しはご遠慮願います。
'17論理学
はじめに
推論はあらゆる場面で重要な役割を担っている。生活において、相手に納得してもらう、あるいは、自らも熟考の上で選択するという場面は多くある。感情に訴えて関心を引き寄せ納得してもらうこともできうるだろうが、正しい結論を導きたいのであれば、確実で、誤解の余地のない方法をとらなければならない。学問においてもそれは重要な目的であり、推論することは避けて通れない。結果だけでなく、そこに至る思考法則の過程を究明し、どのような構造が正しい結論を得られるのかを順当に推理できなければ、問いに正しい答えを出すことができない。結論を導く過程に問題がなければ、必然的にその推論に「正しい推論(妥当な推論)」というお墨つきを与えることができる。この、正しい前提から正しい結論が導かれるこの性質を「論理的必然性」という。この論理的必然性を支配する思考の法則、抽象的な判定基準を明確に吟味できてこそ、妥当な推論といえるのである。これを踏まえ、正しい推論が持つ前提と結論との間の構造的関連を明らかにし、人間の思考を支配する様々な法則を追求するのが、論理学という学問の課題である。
このレポートでは、第1...