預金封鎖
預金封鎖(よきんふうさ)とは、銀行預金などの金融資産の引き出しを制限すること。
金融機関について経営危機説が流れた場合、多くの預金者が預金を引き出そうとして取り付け騒ぎ
になる場合があるため、経営健全と評価されるまで一時的に金融資産の引き出しを制限することが
ある。豊川信用金庫事件のようにデマによる煽りから預金者が殺到して取り付け騒ぎが起きた事件
もある。
政府による預金封鎖
政府において、基軸通貨でない国において、ハイパーインフレを招くほどの財政が破綻寸前になっ
た場合に市場に出回る通貨の流通量を制限し、インフレーションを金融政策で押さえる方法として
実施される場合がある。その際通貨切替をして旧通貨を無効にし、市場通貨を金融機関に回収させ
る方法がとられることがある。この場合にも預金封鎖が行われる。いっぽうで慢性的な財政赤字で
あっても、アメリカのように基軸通貨国である場合は貨幣の価値が暴落してハイパーインフレや財
政破綻に至ることがないため、行われない。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』