判定A
1
講座コード : A6103 講座名 : 社会学入門 第 2 設題
学籍番号 : 氏名 :
A6103 社 会学 入門
第 2 設題
デ ュルケ ムの 「自 殺論 」につ いて
デュルケムは「自殺論」という本を書いている。今から100年以上も前
の1897年のことである。現在でも年々自殺者が増してきているが、
当時の社会でも自殺が急増し自殺が社会問題化していたのである。何
かの理由により人は自殺し、その自殺の理由は人それぞれに異なる。そ
れについて、周囲に居たものが容易に理解することはできない。それ
は自殺とは個人的な単独行為なのである。実際、自殺の本当の動機に
ついてはその本人しかわからない。どちらにしても自殺というテーマ
について社会学にでは役に立つはずがないというのが、ごく一般的な常
識であるともいえる。だから社会学がもし、仮にひとつの自殺に対し
て情報を提供できれば、注目を集めることになる。自殺のテーマは、
社会学に取って、存在を表に出せる、学問的に認めてもらえる格好のテ
ーマであった。デュルケムはひとつひとつの自殺をバラバラに見ずに、
一...